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コンサルティング業界における女性コンサルタントの活躍

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コンサルティング業界における女性コンサルタントの活躍
こんにちは。TY&Partnersコンサルタントの東江です。今回は、大手コンサルティングファームにおけるコンサルティング業界における女性コンサルタントの活躍状況について改めて見ていきます。

目次


女性の活躍推進

女性活躍推進にむけた取り組みが日に日に盛んになりつつある現在、女性の採用、結婚・出産時の継続就労促進、仕事と家庭の両立支援、そしてキャリア形成支援へと、各企業の取り組みはどんどん進んできています。
そんな中で、「激務」「長時間労働」「タフな業務内容」などアグレッシブな働き方が求められる、というイメージが(おそらく実態としても…)定着していたコンサルティング業界ですが、2015年頃から働き方改革が急ピッチで進みんでいます。現在は、さらに一段ギアが上がり、「様々なライフステージにおいても多様な働き方が実現できる環境へ」というフェーズに入っています。それに伴い、女性コンサルタントの積極的な採用と、入社後の活躍へのサポート体制の構築に各社が注力しています。
ご存知の通り、コンサルティング業界は成長・拡大を続けていますが、一方で、その採用は決して追いついておらず、常に人手が足りていない現状があります。活躍する女性コンサルタントを増やすことは、人手不足が常のコンサルティング業界にとっても重要なテーマとして推進されています。
女性が働きやすい環境を提供しているファームが増え、女性のコンサルも多くなっていることは実感としても明らかなのですが、様々な数字も引用しつつ、その進捗を改めて確認してみます。

今後もコンサル業界の市場は拡大し続けると言われているため、女性のコンサル率も高くなるでしょう。以前のようにハードな働き方であることが理由で女性がコンサルタントとしてのキャリアをあきらめなくてもよい時代が来ているのです。

女性管理職の割合

まずは、女性管理職の割合からみてみましょう。
2022年度の日本における女性管理職(課長相当職以上)の割合の平均は9.4%(帝国データバンクより)とのこと。
過去最高を記録したとのことですが、それでも残念ながら1割には満たないという現状です。

では、各コンサルティングファームにおける女性管理職比率はどうでしょうか?

  • デロイトトーマツコンサルティング          15.3% 【出典】
  • PwCコンサルティング                21.2% 【出典】
  • KPMGコンサルティング パートナー及びプリンシパル 16.3% 【出典】
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング      20%    【出典】

この数字から見てわかるとおり、コンサルティング業界は女性の管理職以上の割合は、日本全体の平均と比べて約2倍です。
女性の比率を高めたければ、新卒採用を中心としたスタッフ層・非管理職層の採用で女性の比率を高めることは可能と言えば可能です。しかし、管理職比率が高いということは、若手として入社して昇進・昇格している、出産・育児といったライフイベントを経ても、キャリアを形成されているということではないでしょうか?ひいては、今後入社するスタッフ層・非管理職層の女性の理解増進、働きやすさにつながります。

具体的な取り組み

数値的な側面だけではなく、実際にどのような取り組みが水深されているのでしょうか?
具体的な各社の「女性が活躍できる環境づくり」のための活動を見ていきましょう。
【デロイトトーマツコンサルティング】
 ●女性管理職比率向上に向けた内部育成及びキャリア構築支援の強化
 ●更なる多様な働き方の実現に向けた「Working Program(勤務軽減プログラム)」の対象拡大検討、及び制度理解の浸透
 ●育児休業取得における男女差の是正を図るため、男性の育児休業取得に関する事例共有を強化、及び男性育児者を含む相談機会を定例化
 ●【出典】

【PwCコンサルティング】
 ●女性役員登用、若手女性育成
 ●全職員の意識、行動変革
 ●外部団体への加盟 etc.
 ●【出典】
【KPMGコンサルティング】 
 ●女性活躍推進の評価指標(KPI)の設定
 ●女性を対象とした研修
 ●女性ネットワーキング
 ●【出典】
【EYストラテジー・アンド・コンサルティング】
  ●求職者へ向けた、女性が活躍できる職場の積極広報
  ●Work Life Management(WLM)への取り組みについて周知・促進
  ●女性社員向けのキャリアアップ・ネットワーキング機会提供
 ●【出典】

単に採用して比率を高めているだけではなく、より詳細なKPIを設定し、施策を推進しているという点は、今後の進捗に信頼できるもちろん目標を設定し、そのためのKPIへブレイクダウンし、各種施策をプログラムとして有機的に進めていくことはコンサルティングファームの得意技でもあります。今後も女性管理職の割合は増えることは容易に想像できますし、管理職の男女比率が半分ずつになることも実現可能な目標なのではないかと個人的には思います。

女性のコンサルタントとしての評価

次に、コンサルタントとして働く上での評価について考えてみましょう。
コンサルティング業界は年齢や性別ではなく、プロジェクトにおけるパフォーマンスが最も重要視される業界です。20代の方が30代、時には40代のメンバーをマネジメントしていることも少なくありません。このようなカルチャーが、「女性だからそれなりの役職には就けない」などということはなく男女平等の評価を受けられることにつながっているのかもしれません。
他の業界では未だ育児休暇や時短勤務などライフイベントに合わせて柔軟な働き方を選択したことで評価や昇進などの場面で不利な場合が散見されることもあります。
しかしながら、コンサルティング業界では性別は関係なく、プロジェクトでのパフォーマンスが全てです。性別はもちろん、勤務時間やリモートワークであることが評価とは関係なく、平等な評価を受けられることは、今後ライフイベントを控えている女性にとって特にコンサルタントとして働くメリットになるでしょう。

コンサルタントになるメリット

多様なロールモデルを見つけやすい

上記の通り、コンサルティング業界では様々なライフステージにいる女性コンサルタントが日々たくさん活躍されています。ライフイベントの面では、妊活中の方や産休中の方がいたり、キャリア面では、コンサル未経験で早期にプロモーションを果たした方や女性管理職の方など、様々な道を歩まれている方がいらっしゃいます。
現在コンサルティングファームでは働く女性同士がネットワーキングや情報交換するためのコミュニティ活動を活性化させています。その中で、自身のロールモデルを探し、さらにメンターになってもらえることで、自身の思い描くコンサルタント像を叶える道しるべになるのではないでしょうか。

ビジネスパーソンとして成長でき、長い目線でキャリア形成ができる

コンサルタントとして従事することで得られるスキルはたくさんあります。
その中でも、ロジカルシンキング、コミュニケーションスキル、プレゼンテーション能力、プロジェクトマネジメントスキル、問題解決型の思考方法など、時間がたっても陳腐化することがない根源的がスキルは非常に重要ではないかと考えます。ライフイベントに合わせて仕事にかえる自身のリソースをセーブする期間があったとしても、職場に復帰することができる、キャッチアップをスムースにしているのではないなでしょうか?
何か思うところがあり、将来コンサルティング業界以外のキャリアを模索することになったとしても、“元コンサルタントである”というキャリアは強い味方になってくれるでしょう。

福利厚生がしっかりしている。

冒頭でも述べた通り、コンサルティング業界では働き方改革が進んでおり、福利厚生として制度化されたものもかなり充実してきています。
特に注目してほしいのが、「産前産後休業、育児休業」です。女性の取得はもちろん、男性の取得率も年々高まっています。大手コンサルティングファームも産前産後休業、育児休業の取得率向上を目指しており、昨今では子供が生まれたばかりの男性の管理職が1か月~2か月程度の休暇を取得しているケースも多くあると聞いています。育児の中心を担う女性社員だけでなく、男性社員も当たり前のように休暇を取得するようになることで、社内では一段と休業を取得しやすい雰囲気が育っているといえるでしょう。

まとめ

以上、女性のコンサルタントの活躍推進に向けた取り組み、様々な制度、そして、その中で働くメリットについて記載してみました。コンサルティング業界における女性のキャリアについて、まったく異なるイメージを抱いていた方も多いのではないでしょうか?
女性にとって、ライフイベントにおける働きやすい環境はとても大切です。キャリアもプライベートも充実させたいのであれば、コンサルティング業界を今後のキャリアとして考えてはいかがでしょうか?その際はぜひTY&Partnersにご相談ください。今後のキャリアも含め一緒に考えていきましょう。

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