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コンサルティングファームやファイナンシャルアドバイザリーファーム(FAS)における面接対策【一般編】

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コンサルティングファームやファイナンシャルアドバイザリーファーム(FAS)における面接対策【一般編】
こんにちは。T・Y & Partnersの武井です。
今回はコンサルティングファームやファイナンシャルアドバイザリーファーム(FAS)における面接対策について、私が普段お伝えしていることを記事に書いて参ります。一般事業会社からのキャリアチェンジや、コンサル・監査法人等から専門性を拡大する候補者を想定した内容ですが、これから転職活動を控える方に少しでも参考になれば幸いです。

コンサル業界の面接=ケース面接をイメージされるかもしれませんが、中途採用面接においてはこの限りではなく、ここでは一般的な面接の流れとその対策について話をいたします。なおケース面接についてはこちらの記事(「ケース面接はありますか?」という質問は回答がとても難しい、というお話)で扱っておりますので、ぜひご一読下さい。

目次


WEBテスト

応募部門やご経験内容にも依りますが、多くのコンサルティングファームでは書類選考や1次面接合格後にWEBテストの受験を案内されます。オンラインで自身のタイミングで受験できるためついつい対策を後回しにしてしまいがちですが、新卒時の記憶を頼りに本番に臨むのは危険ですので、予め問題集やWeb上の例題を幾つか解いて出題・回答形式に慣れておきましょう。
テスト形式はSPI、玉手箱、Web-GABが一般的です。

面接の流れ

自己紹介

面接官より挨拶があった後、まずは自己紹介を促されることが多いでしょう。ここでは簡単な職務要約と志望動機をお伝えすれば十分です。経歴の細かいディテールは後々面接官が質問をしてくれますので、「私はこんなビジネスパーソンです」の大枠を2-3分程度で話す準備をして下さい。

経歴の深堀

自己紹介で話した内容や職務経歴書なると事項について、面接官から一つ一つ深掘っていく質問が投げかけられます。質問内容は応募部門で求められる経験やスキルについての確認が主となりますので、事前にこれまでの経歴を棚卸しして、どのようなシーンで貢献できると考えるか、キャッチアップが必要な点はどこにあるかを整理しておきましょう。
(質問例)
・このプロジェクトの背景とご自身の役割は何でしょうか。またプロジェクトで苦労したポイントとどのように解決したかについても教えてください。(業務上に直面した課題とその解決方法)
・利害関係の異なる社内外の関係者をまとめた経験について教えて下さい。
・貴方が弊社で貢献できることは何だと思いますか。

志望動機の深堀

なぜ当部門のコンサルタント(アドバイザリー)を志望するかの深堀がなされます。
注意していただきたいのは「自身を成長させたい」と内向きな志望動機に終始してしまわないことです。自身がコンサルティングサービスを提供することで、クライアント企業や取り巻く業界、日本経済に対してどのような貢献をしていきたいのか、想いを伝えられるようにしておくと良いでしょう。内向きな志望動機を中心に話すと「コンサルファームはあなたを成長させるための場所ではないですよ」と窘められることもありますので…。

また皆さんを思い悩ませる代表的な質問は「他にもコンサルファームがある中で、なぜ弊社なのか?」ではないでしょうか。現職で一緒に仕事をしたことがある、社内資料で貴社成果を見つけてレベルの高さに感銘した、など直接的な経験があれば回答しやすいですが、そうでないと "外からじゃ正直わからないし、極論、どこも大差ないのでは?" と結論付けてしまいがちです。そのようなときは、以下の2つの質問に言い換えてみてはいかがでしょう。
①あなたが弊社に期待することは何でしょうか?
②あなたが(仮説的に)考える弊社と同業他社の魅力の違いはなんでしょうか?

これは応募先企業・部門についてどこまで事前リサーチができているかを確認する意味もあります。「こういった情報からこれこれこのような点にも魅力を感じていますが、いかがでしょうか」と仮説的にお伝えすることで、面接官に対して一定のアピールにもなりますし、双方に有意義な情報交換がなされる可能性も高くなります。

その他の質問

よくあるものとしては「3年、5年、10年後のキャリア像について」の質問です。回答を通して、コンサル業界での職位毎の役割イメージを持てているか、将来キャリア像とコンサルタントとしてのキャリアにギャップが無いか等を確認する意図があります。

また新卒時に問われるような「長所・短所」や「学生時代の経験」を聞かれることもあります。コンサル業界向けの面接対策に集中していると漏れてしまうことがありますので、一般的な質問に対する答えも準備しておきましょう。
「あなたを動物に例えると?」といった突拍子のない質問に直面すると思わずフリーズしてしまうかもしれません。先方が求めているのは"抽象的な問いに対していかに論理的な説明ができるか"ですので、焦らずに思考を組み立てて回答していきましょう!

逆質問

面接も後半に差し掛かると「なにか質問がありますか?」と逆質問の時間が設けられることが一般的です。内容に困る場合は、自身が入社し活躍する姿を思い描く上で知りたい情報を考えてみましょう。
基本的にはどのような質問をしても構いませんが、面接官に質問意図が伝わる表現がベターです。"何かひねり出さないと、、、"と、記者のような質問をしてしまうと、それを知ってどうしたいのかが伝わらず、誤解の元となる可能性があります。

最終面接特有の質問とは?

よくいただく疑問として「最終面接ということはほぼ内定が確実で意思確認のようなものでしょうか?」と聞かれることがありますが、残念ながらそんなことはありません。コンサル業界の最終面接は応募部門の責任者(パートナー)が面接官を務めることも多く、改めて応募部門で活躍できる人材かどうか、最後の見極めがなされます。

最終面接であっても、基本的な流れはこれまでと変わりません。その上で、あえて特徴を挙げるとすれば、現在のスキルだけでなく中長期的に貢献・成長が見込める人材かどうかの再確認がなされる点でしょうか。
一次面接を担当することが多い管理職クラスは自らの下でプロジェクトに参画して活躍できるかどうか(即戦力性)を、部門責任者クラスは数年先の部門ビジネスに貢献しうる人材かどうか(将来性)を見る傾向にあると、とあるコンサルティングファームの責任者から伺ったことがあります。その意味では、スキルや経歴、専門性よりも、志望動機の方がより重要性を帯びる、と考えていただいた方がいいかもしれません。今一度、一次面接、二次面接を振り返って、自身の志望動機に矛盾がないか、面接の過程で得た情報を加味して、より豊かにわかりやすく表現できないか、ブラッシュアップすることが効果的でしょう。

余談ですが、最終面接は「面接官の個性を反映した独特な質問、個性的な質問」が飛び出しやすいです。というのも、先の通り、通常、最終面接はパートナー(執行役員クラス)が務める場合がほとんどです。パートナーという役職はそのビジネスにおけるオーナーであり、非常に多くの裁量が許されています。もちろん、ハラスメントにあたるような質問はできませんが、今までの一次面接や二次面接の流れとは異なる、珍しいタイプの質問がなされることもあります。自身が配属される(かもしれない)部門の責任者の人となりを知る良い機会として、素直に、かつ、楽しんで回答してください。

上記はあくまで一例ですが、長いキャリアの中でコンサルファームへ入社することがゴールではなく、その後何を成し遂げたいのか、そのために何が必要なのか、Willと情熱を持って最終面接に臨んでいただけると何よりです!

まとめ

ここではコンサルティング業界における面接の流れとその対策について、私見を述べて参りました。
「準備をしてみたものの、応募企業や部門の求める人材と齟齬があるかどうかが分からない」といった不安に対して、弊社では過去の転職支援実績や面接事例、企業との打合せ等で得た情報から面接対策のサポートをしておりますので、ぜひご相談をいただけると嬉しく思っております。

最後になりますが、面接は一問一答形式ではなく双方のコミュニケーションの積み重ねが原則です。落ち着いて臨む上で面接対策は非常に重要ですが、実際の面接では一言一句を伝えることではなく、会話の流れや面接官の意図を汲んで臨機応変にお話することを大切になさって下さい。
皆様にとって面接が応募企業から課される「試験」でなく、自身のキャリア形成における「マッチング」の場になれば幸いです。

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