推定系ケース面接のトレーニング【1週間でそれなりに】
こんにちは。TY&Partnersコンサルタントの鶴本です。
新卒の就職活動の際に自己研鑽として取り組んだ方以外は、初めてトレーニングを行うことになると想像します。
なかなかトレーニングのとっかかりがつかめず、「どうしよっかなぁ」と思いつつ、「気がついたら、もう残り1週間になってしまった!」という方、いませんか?
もちろん、本来は少しずつ準備して、その発想力や思考力、計算力を高めた方がいいことは自明ですが、とはいえ、そうじっくりやってもいられない、そんな時間もないという人は多いでしょう。
そんな方に向けて「推定系ケース面接を1週間でなんとかするなら」という視点でかいてみます。
何度も申し上げたいところですが、推奨しているわけではありませんし、「1週間でなんとかなります!」と言ってるわけではありません!くれぐれも誤解なきよう。
そのアプローチを集中して、色んなテーマでご自身で磨いていただく方が効率的かと考えます。
ここでは代表的かつ汎用的な2つのアプローチをみにつけましょう。
ひとつは面積アプローチ、もう一つは人口アプローチです。
フェルミ推定に代表される推定系のケースが来たら、「面積か、人口か」のいずれかから絶対にチョイスします。
その覚悟でいきましょう。
また、この2つは今後のビジネスケースでも活用可能なエッセンスがもりだくさんなので、その意味でもこの2つのアプローチを集中してとりくみます。
「建物」や「構造物」などの「地面に置いてあるもの」は大体これで解けます。
カーテン、窓など「建物や構造物ではないけど、建物に比例して個数を数えられる」と考えられるものも、この面積アプローチが活用可能です。
察しの良い方はお気づきかもしれません。
そうです。この面積アプローチはビジネスケースで「店舗」が絡むものが登場した時にとてもよく活用します。
都会では100mと設定すれば、100m×100m=10,000㎡のマスに1つコンビニがある、と仮定することができます。
この「マス」で考えるというアプローチがベースです。
その後、計算精度を高めるために、日本全国の土地を細分化します。よくあるパターンとしては「都会」と「田舎」で細分化することです。さらに細分化するならば、「都心、都会、田舎、山間部」の4つなどでしょうか。あとは、それぞれの面積で割れば、大体の推計が出せる、ということになります。
因みに、コンビニエンスストアの数は55,000~60,000店舗ほどあるようです。何かしらの店舗や建造物でコンビニよりも多くあるものはなかなかないでしょう。
そういう意味で、「コンビニですら60,000ぐらいしかない」という数字は、振り返って計算が突拍子のないものになっていないかを検証するための数字として覚えておいて損はない数字です。
因みに因みに、「コンビニよりも多くあるものはなかなかない」と言いましたが、実は意外なものがコンビニよりも多く存在していたりします。美容室、マッサージ店、不動産、クリニックなどは「明らかにコンビニエンスストアよりも多い」と言えるそうです。定義にもよりますが、大体10万~20万ぐらいです。
逆に言えば、居酒屋の計算をしていて「500,000軒ある」という計算になった場合はどこかがおかしいぞ、と考えていただいていいかもしれません。
話がそれましたが、このように、「何㎡に一つあるか」という観点で推論を始め、あとは、日本を「都会」「田舎」など細分化することで、計算精度を高めていくアプローチを面積アプローチと呼んでいます。
一般に商品として思い浮かべられるものは大体このアプローチで解けます。
ビジネス系のケースでも「高級ボールペン」や「新聞」などを扱う業界など、いわゆる流通・小売業界になぞらえたテーマは頻出なので、市場規模を推計したりすることにも役立つアプローチです。
ただ、例えばぬいぐるみだったとして、「15歳の女性」と「41歳の男性」では持っている数は、一般論で申し上げれば異なるはずです。日本の人口1億2000万人超が、大体同じぐらい所有しているものなど余り多くはないでしょう。
なので、このアプローチのテーマは「以下に精緻な細分化を行うか」ということになります。
「男性と女性」「若者とお年寄り」など性別と年齢層毎にいくつかの区切りを設ければあっという間に、8個や10個に細分化することができます。
あとは、「男性の〇〇」「女性の〇〇歳~〇〇歳」などの区切った人ごとに「一人当たり何個持っているか」を想像して推計を進めていきます。
特にこの人口アプローチでは、「どんな人が何人ぐらいいるか」をあらかじめ知識として持っていくことで、非常に簡単に計算できることが多くあります。
また、それを知っておくことで精緻な細分化に進めることができるので、勇気をもって推計をスタートすることができます。
なので、人口(加えて面積)に関するトリビアはあらかじめ仕入れておくことにしましょう。
そこで主要な日本の統計の中で、覚えておくだけで飛躍的に計算を簡単にできるもの、臆せず細分化に臨めるようになるものを列挙しておきます。
ぜひ身近な色んなものを推計してみてください。
また、今後のビジネス系ケースを攻略していく上でも、推計したものを売っている事業者であると仮定したときに、「その売上を伸ばすには?」というのも一緒に考えてみてください。
詳しいレクチャーをご希望の方は、ぜひTY&Partnersのコンサルタントへご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
新卒の就職活動の際に自己研鑽として取り組んだ方以外は、初めてトレーニングを行うことになると想像します。
なかなかトレーニングのとっかかりがつかめず、「どうしよっかなぁ」と思いつつ、「気がついたら、もう残り1週間になってしまった!」という方、いませんか?
もちろん、本来は少しずつ準備して、その発想力や思考力、計算力を高めた方がいいことは自明ですが、とはいえ、そうじっくりやってもいられない、そんな時間もないという人は多いでしょう。
そんな方に向けて「推定系ケース面接を1週間でなんとかするなら」という視点でかいてみます。
何度も申し上げたいところですが、推奨しているわけではありませんし、「1週間でなんとかなります!」と言ってるわけではありません!くれぐれも誤解なきよう。
推定系ケースの2つのアプローチ
1週間でなんとかするには、逆に、「どんなケースもこのアプローチで解く」と決めてかかりましょう。そのアプローチを集中して、色んなテーマでご自身で磨いていただく方が効率的かと考えます。
ここでは代表的かつ汎用的な2つのアプローチをみにつけましょう。
ひとつは面積アプローチ、もう一つは人口アプローチです。
フェルミ推定に代表される推定系のケースが来たら、「面積か、人口か」のいずれかから絶対にチョイスします。
その覚悟でいきましょう。
また、この2つは今後のビジネスケースでも活用可能なエッセンスがもりだくさんなので、その意味でもこの2つのアプローチを集中してとりくみます。
面積アプローチ
「建物」に関するテーマにうってつけ
これはフェルミ推定を世に知らしめた代表的な書籍「地頭力を鍛える」で冒頭に登場したテーマ「日本全国に電柱は何本あるか?」などのテーマを解くのに最適なアプローチです。「建物」や「構造物」などの「地面に置いてあるもの」は大体これで解けます。
カーテン、窓など「建物や構造物ではないけど、建物に比例して個数を数えられる」と考えられるものも、この面積アプローチが活用可能です。
察しの良い方はお気づきかもしれません。
そうです。この面積アプローチはビジネスケースで「店舗」が絡むものが登場した時にとてもよく活用します。
「マス」で考えるアプローチ
例えば、「コンビニの数」であれば、「概ね何メートル毎に店舗があるか」を想像します。都会では100mと設定すれば、100m×100m=10,000㎡のマスに1つコンビニがある、と仮定することができます。
この「マス」で考えるというアプローチがベースです。
その後、計算精度を高めるために、日本全国の土地を細分化します。よくあるパターンとしては「都会」と「田舎」で細分化することです。さらに細分化するならば、「都心、都会、田舎、山間部」の4つなどでしょうか。あとは、それぞれの面積で割れば、大体の推計が出せる、ということになります。
因みに、コンビニエンスストアの数は55,000~60,000店舗ほどあるようです。何かしらの店舗や建造物でコンビニよりも多くあるものはなかなかないでしょう。
そういう意味で、「コンビニですら60,000ぐらいしかない」という数字は、振り返って計算が突拍子のないものになっていないかを検証するための数字として覚えておいて損はない数字です。
因みに因みに、「コンビニよりも多くあるものはなかなかない」と言いましたが、実は意外なものがコンビニよりも多く存在していたりします。美容室、マッサージ店、不動産、クリニックなどは「明らかにコンビニエンスストアよりも多い」と言えるそうです。定義にもよりますが、大体10万~20万ぐらいです。
逆に言えば、居酒屋の計算をしていて「500,000軒ある」という計算になった場合はどこかがおかしいぞ、と考えていただいていいかもしれません。
話がそれましたが、このように、「何㎡に一つあるか」という観点で推論を始め、あとは、日本を「都会」「田舎」など細分化することで、計算精度を高めていくアプローチを面積アプローチと呼んでいます。
人口アプローチ
「持ち物」に関するテーマにうってつけ
これはぬいぐるみやテニスのラケットなど、消費財や小物などを計算するときに最適なアプローチです。一般に商品として思い浮かべられるものは大体このアプローチで解けます。
ビジネス系のケースでも「高級ボールペン」や「新聞」などを扱う業界など、いわゆる流通・小売業界になぞらえたテーマは頻出なので、市場規模を推計したりすることにも役立つアプローチです。
「一人あたり何個」で考えるアプローチ
このアプローチは「一人あたり何個持っているか」を考えることがベースになります。ただ、例えばぬいぐるみだったとして、「15歳の女性」と「41歳の男性」では持っている数は、一般論で申し上げれば異なるはずです。日本の人口1億2000万人超が、大体同じぐらい所有しているものなど余り多くはないでしょう。
なので、このアプローチのテーマは「以下に精緻な細分化を行うか」ということになります。
「男性と女性」「若者とお年寄り」など性別と年齢層毎にいくつかの区切りを設ければあっという間に、8個や10個に細分化することができます。
あとは、「男性の〇〇」「女性の〇〇歳~〇〇歳」などの区切った人ごとに「一人当たり何個持っているか」を想像して推計を進めていきます。
特にこの人口アプローチでは、「どんな人が何人ぐらいいるか」をあらかじめ知識として持っていくことで、非常に簡単に計算できることが多くあります。
また、それを知っておくことで精緻な細分化に進めることができるので、勇気をもって推計をスタートすることができます。
なので、人口(加えて面積)に関するトリビアはあらかじめ仕入れておくことにしましょう。
知っておくと便利な統計
多くのテーマは「日本の~」という条件で設定されていることが多くあります。そこで主要な日本の統計の中で、覚えておくだけで飛躍的に計算を簡単にできるもの、臆せず細分化に臨めるようになるものを列挙しておきます。
- 日本の総人口:1億2,400万人
- 日本の総面積:約380,000平方キロメートル
- さらに計算を簡単にするなら、400,000平方キロメートル
- 2024年に20歳を迎えた人の人口:約 1,060,000人
- さらに計算を簡単にするなら、1,000,000人
- 同い年の数は100万人(若い人Ver.)
- 2024年に60歳を迎えた人の人口:約1,630,000人
- 20歳よりも60歳の方が1.6倍多い。
- 同い年の数は150万人(ややお年を召した方Ver.)
- 日本の人口の大まかな年齢区分ごとの人口
- ~20歳: 約15%
- 21~40歳: 約25%
- 41~60歳: 約25%
- 61歳以上: 約35%
- 人口の多い都道府県上位5位(東京・神奈川・大阪・愛知・埼玉)の合計 4,680万人
- 全人口の約40%がこの5都府県に住む
- この5都府県の面積は日本の4%
- 日本人の40%は国土のわずか4%に住んでいる、で覚えやすい
- 人口の多い都道府県上位10位(上位5位 + 千葉・兵庫・北海道・福岡・静岡)の合計 7220万人
- 全人口の約60%がこの10都道府県に住む
- この10都道府県の面積は日本の33.1%
- 日本人の2/3は国土の1/3に住んでいる、で覚えやすい
まとめ
面積アプローチと人口アプローチいかがでしたでしょうか?ぜひ身近な色んなものを推計してみてください。
また、今後のビジネス系ケースを攻略していく上でも、推計したものを売っている事業者であると仮定したときに、「その売上を伸ばすには?」というのも一緒に考えてみてください。
詳しいレクチャーをご希望の方は、ぜひTY&Partnersのコンサルタントへご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。



